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春の季語「菜の花」

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春の季語「菜の花」

菜の花は春の季語です。
黄色い菜の花畑は、春先には大いに注目されます。ピンクの桜の足元に菜の花が咲き乱れているのも、春らしい光景でしょう。
きっと、思わず一句作りたくなるんじゃないでしょうか?

 

菜の花や月は東に日は西に

あまりにも有名な、与謝蕪村の句です。
蕪村は現代でも繰り返しブレイクしますが、この句など、高名な画家でもあった蕪村を一言で物語っているのではないでしょうか。

ちょっと鑑賞してみましょう。

一面の菜の花が咲き乱れる中、夕陽が沈んでいきます。と同時に東からは大きな月が昇ってきます(春の月は大きいのです)。夕暮れの茜色に菜の花の黄色、そして満月と、舞台装置は完璧。十七字に含まれない雄大な大空と、広大な大地の情景も浮かび上がってきませんか?

また月と太陽が同時に書かれていることからゆったりとした春らしさも伝わってきます。

視点を、東西を挟む菜の花畑の真ん中に置いてもよいですが、蕪村は六甲の摩耶山を訪れ、菜の花畑を見下ろして句を詠んだと伝えられます。

蕪村の頃の菜の花はアブラナであり、現代のアブラナの多くはセイヨウアブラナなので種類が違うのですが、とはいえ黄色い花の咲き誇る光景は、山から見下ろした際に、さぞ見ものであったことでしょう。
蕪村は他にも「菜の花を墓に手向けん金福寺」など、多くの菜の花の句を残しています。
句に登場する、京都の金福寺には蕪村の墓所があります。

俳句の中で大自然の一部をなす菜の花ですが、自然のものではなく栽培用で、菜種油を取るために育て始めているものです。
ただし現代の菜の花畑の多くは菜種油のためではなく、種子を採るためとなっています。菜の花を栽培し鑑賞するため、種子が必要となんですね。

ただし、「おひたし」など食用にもなります。
最近では「菜の花パスタ」の句なんてのが若い人に多く見られたりもしています。

菜の花栽培が盛んなのは千葉県で、春先の房総半島ではあちらこちらで見事な菜の花畑が見られます。
房総半島を横断する鉄道路線の小湊鉄道と、菜の花畑のコラボ写真もよく見受けられます。これは観光資源として、小湊鉄道沿線で子供たちが種をまき続けているものです。菜の花畑を通り抜けるディーゼルカーはまさに春の風物詩といえます。

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