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俳句の構造(取り合わせと一物仕立て)

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俳句の構造(取り合わせと一物仕立て)

俳句には構造があります。
それは俳句という変な形式(五七五という短い世界)を最大限に活かすための構造と言えるでしょう。

大きく分けて

・取り合わせ(二句一章)
・一物仕立て

というものがあります。

俳句の構造「取り合わせ」

まず「取り合わせ」というものを説明しましょう。

これは二つのものを一句の中でぶつけ合わせるという手法です。

夏草や兵どもが夢の跡 松尾芭蕉

この句においては「夏草」と「兵(つわもの)の夢」がぶつかり合っていますね。
「夏草」と言えば必ず「昔の武士」を思い出すというものではありません。全く関係のないものです。

でもこのように書かれると、目の前の夏の草原が昔の合戦場であったことが浮かんでくるようです。
これが「取り合わせの効果」です。

これは最初のページの「世界一簡単な俳句の作り方における作り方です。

この作り方のちょっとしたコツは、できるだけ関係ないものを持ってくるというところで、そのためにはあんまり頭で考えないほうが良い気がします。

考えるとどうしても関連性が出てきてしまう。その関連性が近すぎると「付きすぎ」というような言い方をされ、高評価が得られません。(「付きすぎ」ると季語の説明のようになってしまい。俳句的にはかっこよくない。)

できるだけ関係ないけど、なんとなくしっくりくるくらいがちょうど良いようですが、この辺は個人のセンスになりますし、俳句におけるセンスというのは経験に裏付けされた第六感のようなものですからたくさん作ること、たくさん俳句作品に触れることが一番です。

それでももっと簡単な方法を知りたい!って言う方にとっておきの方法を伝授しましょう。

それは他の俳句作品の取り合わせを真似してみることです。

例えば

じゃんけんで負けて蛍に生まれたの 池田澄子

という有名な句ならば「じゃんけん」「蛍」というキーワードがあります。これをこのまま使うといくらなんでも「真似したでしょ!」と言われますから

「じゃんけん」→「手」→「指」→「身体の細部」
あるいは
「じゃんけん」→「子供の遊び」「ゲーム」

という風に発想を少し広げてゆきます。そうすると元々が成功しているわけですから失敗が少なくなります

※もちろんこれは初心者向けの俳句の作り方ですから、なんとな~くわかるようになったら自分の力で取り合わせを見つけて下さい。

俳句の構造「一物仕立て」

次に「一物仕立て」を説明します。
わかりやすくするために例を挙げましょう。

鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波
チューリップ花びら外れかけてをり 波多野爽波

どちらも波多野爽波という有名な俳人の句です。一読しただけでよくわかりますよね。意味も明快です。

鳥の巣の句は当たり前すぎて少し難しいでしょうか?
なんの意味があるんだろう?って思いますよね。
でも意味じゃないんです。なんとなく不思議な魅力を感じませんか?鳥の巣に鳥が入ってゆくところなんてあんまり見れないからかもしれません。

このように一つのことを一句で書ききることを一物仕立てと言います。
簡単に見えますね。

でも、このレベルまでいくのは相当難しいです。練りに練った挙げ句に到達した世界です。

一物仕立てを成功させるには誰も書いたことのない書き方で書かないと成功しません。
というのも俳句の歴史の中であらゆることがほぼ言い尽くされているからです。

新しい何かを発見することは並大抵のことではありません。それに過去の有名な句をおおまかにでも覚えていないと「似てる句でこんなのがありますから…」という批判もされてしまうでしょう。

だから難しい。

でもチャレンジは続けたいものです。
だって、過去作品にあるということは少なくとも俳句の作り方としては合ってるということですから。

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