世界一簡単な俳句の作り方

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『俳句の作り方講座』 俳句は作るより読む方が大事

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俳句ってどうやって読むの?

俳句は作るより読む方が難しかったりします。

作るのは簡単です。
こういうと語弊があるかもしれませんが、ネット上のプログラムが俳句を作るような時代なんです。

ネット上のプログラムというのは、単体の人工知能なんかより複雑なことはできません。言葉をランダムに組み合わせるだけ。
それでもかなり面白い俳句が作られます。

人間の処理能力はもっともっと高いので俳句を作るという行為自体はそれほど難しいことではありません。

※ただし名句かどうかは別ですが…。

ともかく、俳句は作るよりも読む方に力がいるんです。コツと言ってもいいかもしれない。

俳句は読む側にも力を要求するものなのです。

俳句を読むコツとしては

・文章として認識しない
・切れを理解する
・想像力を働かせる

この辺りが大事になってきます。切れについてはまた後で書くとして、ともかく一句鑑賞してみましょう。

路地裏を夜汽車と思ふ金魚かな

作者:攝津幸彦(季語は金魚で夏)

という句があります。

普通の文章としてはかなり無理があります。

路地裏を夜汽車と思えるか?
金魚が物を思うか?

さまざまな疑問が湧いてくると思いますが、一旦それぞれの言葉だけを感じてみて下さい。

路地裏・夜汽車と暗いイメージのものが続いた後の金魚の赤がとても印象的です。どこかノスタルジックな感じもしますよね。

そうです。文章の形をしていますが、これは俳句です。普通に読めば理解できるというものではありません。そこを忘れないようにしましょう。

「路地裏を夜汽車と思う…」

金魚が路地裏を運ばれているところなんでしょうか?だから、夜汽車と勘違いしているのかも…。でも、どこか儚(はかな)い感じ…。

あるいは、金魚は何かの象徴で例えば何かの喩え(たとえ)なのか。

また別の読みとして、夜汽車という言葉から仕事に疲れた父親が路地裏に住む家族、特に子供に金魚を買って帰っている。金魚は小さな幸せの灯りとして機能しているのでは?

などなど、言葉の断片。出てくる単語だけでなく、動詞や助詞にも気持ちを傾けながら様々な想像を巡らせてみてください。
わたしはこの「思ふ」という言葉がよりドリーミーな感じを生んでいる気がしています。

あるいは、映像としての想像でも構いません。
俳句はなにかを報告したり連絡したり支持したり賛同したりする文章ではないのです。どちらかと言えば意味の外側に出ていく類のものです。

だから、自由に連想を紡いでいくことが俳句の読み方の第一歩です。
しかもそれにも正解はありません。あなたの自由です。

句会ではこのような感想をお互いに話し合うことになります。
言わば映画の予告編から本編を想像して話し合うような感じです。それが楽しい。色んな発見や驚きがあります。これこそが俳句の楽しみと言えるかも知れません。

わたしが最近思っていることなんですが、素晴らしい句というのは「イメージの広がりが無限なのに、誰もが似たような方向の印象を持つ」のではないでしょうか。

俳句で直接の感情(嬉しい・悲しいなど)を書かないほうがいいのはイメージを狭めるからなんですね。もちろん、絶対に書いてはいけないわけではありません。感情を書いてもイメージが狭まらなければいいんです。

もちろん、最初はなかなか上手くいきません。これは日頃から意味の通る文章に慣れてしまっているせいです。
それでも好きな句を見つけてその句について色々考えたりしてるうちに段々と出来るようになってきます。

俳句を読む力がつけば、自ずと俳句を作る力もステップアップするでしょう。

>>世界一簡単な俳句の作り方第一回はこちら

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